日置久視・井奈波良一 :リハビリテーション専門職と職業性ストレスの関係について.日本職業・災害医学会会誌. 66(6). 2018
赤茄子です。今回の内容の結論は、作業療法士のストレスが他のリハ職より高いけど、原因はわかんない。です。
日置久視・井奈波良一 :リハビリテーション専門職と職業性ストレスの関係について.日本職業・災害医学会会誌. 66(6). 2018
表2 対象者のストレスの原因と考えられる因子の素点
群間差のある心理的な仕事の負担量は言語聴覚士が、自覚的な身体負担度は理学療法士が有意に高いため、本研究では作業療法士のストレスが特別高い要因がなんなのかまではわかってません。しかし、他職種の意見を取り入れながら日常生活動作練習を行う作業療法士の特色がストレスを生じさせるのではないかと考察されています。
なんとなくわかる気がする…
作業療法士は日常生活動作練習を行う。それは基本動作と高次脳機能の複合動作である。
たまに、「理学療法士と作業療法士って何が違うの?」と患者に聞かれ、「足の運動するのが理学療法士で、手の運動するのが作業療法士ですよ」ってごまかしている自分がいます(ゴメンなさい)。足の骨折した患者でも作業療法士が入ることがありますが、そんな患者に手の運動しませんよね?日常生活動作練習を行うのが作業療法士です。
例えば、日常生活動作の一つであるトイレ動作で考えてみましょう。
起立動作や立位練習、重心移動を伴う方向転換練習が理学療法士関わり、これらの基本動作動作を行いながら下衣操作を行うといったマルチタスクや拭き残しがないようにする注意機能といった高次脳機能は言語聴覚士が関わります。
それぞれの機能の回復具合を各セラピストに確認しながら自分のリハビリを進めなくてはいけない。ストレスたまるのもわかる気がします…
赤茄子